ヤクルトが初の開幕5連勝 開幕5試合で4完封は80年ぶり
ヤクルトが5日、バンテリンドームで行われた中日2回戦に5-0で勝利し、球団史上初の開幕5連勝を達成。開幕2カード連続の勝ち越しは2013年以来10年ぶり。5勝のうち4勝は完封勝利で、失点は2日に行われた広島3回戦の2点のみ。開幕5試合で4度の完封は、1リーグ時代の1943年に名古屋がマークして以来、80年ぶり2度目のNPBタイ記録。開幕5試合で計2失点も43年の名古屋に並ぶ最少記録。
ヤクルト(2023)
3/31(金) ○ ヤクルト 4-0 広島 (神宮) 勝:小川 セ:なし 本:村上,オスナ
4/1(土) ○ ヤクルト 1-0 広島 (神宮) 勝:石山 セ:田口 本:オスナ
4/2(日) ○ ヤクルト 3-2 広島 (神宮) 勝:星 セ:田口 本:山田
4/4(火) ○ 中日 0-1 ヤクルト (バンテリンドーム) 勝:サイスニード セ:田口 本:なし
4/5(水) ○ 中日 0-5 ヤクルト (バンテリンドーム) 勝:高橋 セ:なし 本:なし
ヤクルト(2013)
3/29(金) × ヤクルト 3-9 阪神 (神宮) 敗:平井 本:なし
3/30(土) ○ ヤクルト 1-0 阪神 (神宮) 勝:石川 セ:バーネット 本:なし
3/31(日) ○ ヤクルト 2-0 阪神 (神宮) 勝:八木 セ:バーネット 本:雄平
4/2(火) ○ 広島 3-5 ヤクルト (マツダ) 勝:村中 セ:バーネット 本:なし
4/3(水) ○ 広島 2-6 ヤクルト (マツダ) 勝:小川 セ:なし 本:なし
4/4(木) × 広島 1-0 ヤクルト (マツダ) 敗:赤川 本:なし
名古屋(1943)
4/3(土) ○ 名古屋 1x-0 大和 (延長10回/西宮) 勝:松尾 本:なし
4/10(土) ○ 西鉄 2-5 名古屋 (後楽園) 勝:西沢 本:なし
4/11(日) ○ 大和 0-1 名古屋 (後楽園) 勝:石丸進 本:岩本
4/13(火) ○ 巨人 0-2 名古屋 (後楽園) 勝:西沢 本:なし
4/15(木) ○ 名古屋 2-0 西鉄 (後楽園) 勝:森井 本:なし
4/17(土) × 阪神 6-0 名古屋 (甲子園) 敗:松尾 本:なし
2戦目と4戦目の勝利投手は初代ミスタードラゴンズの西沢道夫。このシーズン終了後に招集されるまでは投手として活躍し、1940年に20勝、42年にノーヒットノーランを達成。46年に復員してからは打者に転向し、50年には5本の満塁本塁打をマーク(シーズン5本の満塁本塁打は現在もNPBで歴代単独1位の記録)。通算50勝と1500安打を両方達成しているNPB史上唯一の選手。背番号「15」は中日の永久欠番。
3戦目の勝利投手は特攻隊員として戦死した石丸進一。プロ1年目の1941年は兵役で離脱している兄の代わりに内野手としてプレー。兄が復員した42年からは投手に転向して17勝、43年にはノーヒットノーランを達成するなど20勝を挙げる大活躍。44年春に招集され、22歳の若さで帰らぬ人となった。石丸の生涯を描いた映画『人間の翼』で特攻前に最後のキャッチボールを行った相手が酒井一圭だったなんて、さっきウィキペディアで知った。
3戦目でホームランを打った岩本章はこのシーズン、59試合236打席で4本塁打。これで本塁打王ということは、戦時中は如何にボールが飛ばなかったかということですね。